◆おまけ◆
 名称の元ネタです。

 ◆一月
 時見:時見草。松の異称。
 十返:十返りの花。松の花のこと
 ユズリハ:植物のユズリハ。1月の季語。正月の飾りに使われる。
 ショウ:松の音読み。
 夕陰:夕陰草。松の異称。
 黒松:松の品種。
 斎:斎月。一月の異名。

 ◆二月
 初名:寒梅の異称、役者の最初の名前。
 朽木・風待:梅の異称
 百花:「梅は百花のさきがけ」より。読みは「ももか」でも「ひゃくはな」でも「ひゃっか」でも。
 カザミ:梅の異称。香散見草。漢字変換の際は「風見」など他の漢字をご利用下さい。(変換しづらい) 
 紅千代:梅の品種より。
 竜:竜峡小梅より。火の車の意味は経済難でも妖怪でもどちらでも。

 ◆三月
 夢:夢見草。桜の異称。
 染井:ソメイヨシノ。
 白雪:桜の一種。
 朔:新月・陰暦のついたち。
 季春:季春(きしゅん)。春の末。陰暦の三月。読みは「としはる」でも「きはる」でもお好みで。
 覡(おかんなぎ・みこ)は神に仕え、神意を伝えるものの男性ver。女性の「巫」とあわせて「巫覡(ふげき)」
 ◆四月
 藤之:苗字に藤をいれたかった名残。
 ニ季:二季草。藤の異称。
 狭野方:和歌に詠まれている正体不明の植物。アケビだという説がある。
 ゆかり:藤紫→紫→「ゆかり」。
 砧:きぬた。琴の曲だったり、能の名前だったり、道具の名前だったりする。(名前を提供していただきました)
 甲斐:カピタン藤のもじり。
 アヤナシ:あやなしどり。「藤にほととぎす」札であるため。
 松無:松無草。藤の異称。
 なつは:四月の異名。夏初月。

 ◆五月
 胡蝶:胡蝶蘭
 一初:菖蒲の仲間
 文目:「あやめ」
 檜扇:「ひおうぎ」。アヤメ科の植物であり、扇。 
 
安積:「みちのくのあさかのぬまの花かつみかつ見る人に恋やわたらん」(古今集・詠み人知らず)より、安積。あさかと読むが、あづみでも可。
 アカザ:魚の「アカザ」。植物の藜でも可。
 杜若:かきつばた。菖蒲とよく間違えられる花。
 さつき:五月の異名。皐月。

 ◆六月
 天:牡丹の異名「天香国色」から。
 名取・深見:いずれも牡丹の異名。名取草、深見草。
 香:牡丹の異名「天香国色」から。
 八千代:牡丹の品種。「八千代椿」。
 ◆七月
 野守・芽子・花妻:萩の異称。野守草・芽子草
          花妻は別の意味あり。
 古枝:古今和歌集より「の 古枝に咲ける 花見れば もとの心は 忘れざりけり
 鹿鳴:鹿鳴草。萩の異称。
 白萩:萩の品種名。
 清水:七月の季語。
 サガ:紅葉の名所、佐賀、嵯峨野。
 瓜:イノシシの子ども。

 ◆八月  
 茅・尾花:薄の異称。
 落蝉:夏の季語。読み方は「おちぜみ」「おちせみ」どちらでも。
 鈴木田:「鈴木」 祭礼に関係する一般的な苗字であり一説には「すすき」と読む事があったとか。+「田」
 ハクボウ:白茅の音読み。
 文月:八月の異称。
 ヌカヅキ:鬼灯の異名。盛りは夏。

 ◆九月
 菊咲:九月の異称。菊咲月。
 ちよみ:千代見草。菊・松の異称。
 十六夜:秋の季語。なかなか出てこないように思える月。「猶予ふ」。
 高秋:高秋(コウシュウ)。晴れ渡り高く見える秋の空。読み方は「こうしゅう」でも「たかあき」でも。
 詠月:九月の異称。
 百世:菊の異称。百世草。
 黄金丸:泡黄金菊。キク科の草。

 ◆十月
 山城:山に建てられた城。紅葉の品種。
 牛膝:秋の季語。読み方は「ごしつ」「いのこずち」「うしひざ」どれでも。
 呉葉:鬼女「紅葉」の伝説より、「紅葉」と名乗る前の鬼の名前。読みは「くれは」。
 「シテ」は能の主人公。
 玉姫:紅葉の品種。
 在原:「ちはやぶる」の句の在原業平より。友人提供。
 待宵:紅葉の品種の一つ。
 シギタツ:鴫立沢。紅葉の品種の一つ。

 ◆十一月
 さみだれ:五月雨。梅雨時の雨。
 ひさめ:冷たい雨。もしくは雹や霰。
 五龍:五龍祭。大昔にあった雨乞いの祭。
 夕立:夕暮れ時に突然降る雨。
 しぐれ:時雨。秋~冬に降ったり病んだりする小雨。
 鬼洗:鬼洗い。大みそかに降る雨。

 ◆十二月
 神楽:神に奉納されるために行われる歌舞。尚、神楽月は十一月の異称でありこちらの神楽とは関係がない。
 冬川・枇杷:冬の季語。
 桐先:桐を使った苗字。
 
 琴:楽器の琴に使用される木材が桐であることから。
 「巫」(かんなぎ)は神に仕え、神意をつたえるものの女性ver。「覡」とあわせて「巫覡(ふげき)」
 オオトリ:鳳。「桐に鳳凰」札であるため。
 九重:ココノエギリ。中国原産の桐。
 凩:木枯らし。冬に吹く冷たい風。

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